英会話学習を始めた人は、
- 相手の言っていることが理解できない
- 聞き取れないのが不安で、英会話に挑戦するのが怖い
- リスニング学習をしているが、なかなか成果を感じない
このような悩みを抱えている人も多いです。

そんな人には、シャドーイングという学習法がおすすめです!
元々は通訳者のためのトレーニングとして開発されたもので、数あるリスニング学習のなかでも、特に効果的な手法です。
シャドーイングに取り組むことで、相手の言っていることがすっと頭の中に入ってきて、英会話に抱いている恐怖心が軽減します。みるみるうちに自信がついて、学習効率が飛躍的に向上するでしょう!
- シャドーイングのメリット
- シャドーイング用教材の選び方
- シャドーイングのやり方
リスニング力を伸ばしたい人は、必見の内容なのでぜひご覧ください!
シャドーイングとは?
そもそもシャドーイングとはどんな学習法なのでしょうか?
シャドーイングとは英語音声を聞きながら1語、2語遅れで音声のあとを追いかける学習法のことです。
元々は通訳者のためのトレーニングとして開発された手法です。
シャドーイングのメリット

シャドーイングには以下のようなメリットがあります。
リスニング力の向上
メリット1つ目はリスニング力の向上です。
リスニング用の学習方法なので、当然かもしれませんが、数あるリスニング学習の中でも特に効果があるのがこのシャドーイングです。
なぜなら、シャドーイングは音声知覚を集中的に鍛えることができるからです。
英語を聞き、正しく意味を解釈するには2つの段階があります。
- 音声知覚
- 意味が理解できるかは置いておいて、正しい音として認識できるかどうかがポイント。
- 意味理解
- 聞き取った音を基に単語や文法知識を活用して意味を解釈。
つまり、シャドーイングは1つ目の段階である音声知覚のトレーニングができるので、非常に効果的なのです。
リーディング力の向上
メリット2つ目はリーディング力の向上です。
なぜシャドーイングはリスニング学習にもかかわらず、リーディング力も向上するかというと、どちらも必要とする力は同じだからです。
つまり、リスニングもリーディングも意味取り能力を必要とします。どちらもインプットなので、意味取りという点で共通しているのです。
シャドーイングを通して、英語の語順に従って意味を取ることができるようになると、必然的に読むスピードも上がり、結果的にリーディング力が伸びるのです。
つまり、同じインプットであるリーディングにも良い影響をもたらすことがメリットです。
取り組みやすい
メリット3つ目は取り組みやすいことです。
なぜ取り組みやすいかというと、ディクテーションと比較すると、聞き取った英文を紙に書き出す手間がないので、時間が圧倒的にかからないからです。
さらに小声であれば少し騒がしいカフェや移動中などでも実践可能です。
つまり、場所や時間を選ばず取り組むことができ、時間もかからないので、取り組みやすいです。
シャドーイング用教材の選び方

シャドーイング用教材を選ぶときは、以下の点に注意が必要です。
難易度が低い
シャドーイング用の教材は難易度が低いものがおすすめです。
なぜなら、難易度が低い方が発音に集中できるからです。
シャドーイングはリスニング力を伸ばすために取り組むものです。
例えば、知らない単語だらけの題材を選んでしまうと、苦戦したときに自分は前提知識が不足しているのか、発音知識が不足しているのか判断がつきません。
つまり、少し簡単すぎると感じるくらいの題材を選択するといいでしょう。
スクリプトがあるもの
シャドーイング用の教材はスクリプトがあるものがおすすめです。
なぜなら、シャドーイングの事前準備として、英文を読み込んだり、シャドーイング後に改善点を分析する際にスクリプトが必要だからです。
例えば、事前準備なしでシャドーイングに取り組むと、音声についていくのがかなり厳しくなります。
つまり、シャドーイング前後にスクリプトが必要なのです。
速度調整が可能なもの
シャドーイング用の教材は速度調整が可能なものがおすすめです。
なぜなら、英語音声を追いかけるのが難しい時に、速度調整ができれば難易度を自由に設定できるからです。
例えば、音声が速すぎて追いかけられないときは、0.75倍速にして練習するのもアリでしょう。
つまり、速度調整が可能な教材がおすすめです。
シャドーイングのやり方
では、ここから具体的にシャドーイングの正しいやり方を解説します。
事前準備①:スクリプトに目を通し、全て理解する

まずは、事前準備を行いましょう。
教材のスクリプトを用意し、全て和訳できる状態にします。その際、知らない単語や文法があれば調べておきましょう。
全て意味が確認できれば、完了です。
事前準備②:音読する
次は、スクリプトを音読します。
音読の目的は「左から右に意味を取る」ことです。読むのが遅いと悩んでいる人は、返り読みが習慣になっている可能性があります。
リーディングもリスニングもどちらも意味取り能力を必要とするので、英語の語順に従って意味を取る練習が有効です。
音読であれば、返り読みできないので、非常に効果的です。
これで、事前準備は終了です。本格的にシャドーイングに取り掛かりましょう。
ステップ①:英文を聞き、少し遅れて同じように発音する
まずは、英文を聞き、少し遅れて同じように発音します。
慣れないうちは、スクリプトを見ながら発音しても構いません。
ステップ②:発音、アクセント、リズムを真似する
次は、発音、アクセント、リズムを真似します。
具体的には、各単語の発音の他にも、文単位でのアクセントや息継ぎのタイミングなども完璧にまねしましょう。
特に音声変化を再現することに注力します。
この段階では、意味まで解釈する余裕がなくて大丈夫です。音だけに集中してください。
ステップ③:英文についていけなかった部分があれば、原因を分析する

最後に仕上げとして、英文についていけなかった部分の原因を分析します。
音声と同じ尺で発音できないとしたら、発音に問題があります。
それが単語レベルなのか、文章レベルなのかによっても対処法は異なります。
根本的な発音知識が不足していると感じたら、シャドーイングに取り組むよりも基礎力を身につけることを優先した方がいいでしょう。
シャドーイング(上級者用)
英語上級者には、意味を解釈しながらのシャドーイングがおすすめです。
理由は、リスニングのゴールは相手の言っていることを正しく解釈することだからです。
例えば、音だけ聞き取れても意味が解釈できなければ会話は成立しません。
音声知覚に余裕が生まれると、意味理解に脳のリソースを多く割けるので、意味を解釈しやすくなります。(単語、文法といった基礎力は身についている前提です。)
ただし、これは少し難易度が高いので、慣れてきてから取り組む形で問題ありません。
つまり、さらにリスニング力を伸ばしたい人は、意味を解釈しながらのシャドーイングがおすすめです。
まとめ:シャドーイングに取り組んで、リスニング力を伸ばそう!
今回は、リスニング力を伸ばすのにおすすめの勉強法であるディクテーションのメリットと具体的なやり方について解説しました。
ディクテーションのメリットは以下の通りです。
- リスニング力の向上
- リーディング力の向上
- 取り組みやすい
ディクテーションの具体的なやり方は以下の通りです。
- ステップ①:英文を聞き、少し遅れて同じように発音する
- ステップ②:発音、アクセント、リズムを真似する
- ステップ③:英文についていけなかった部分があれば、原因を分析する
リスニング力が伸びず、苦労している人は今回紹介したやり方で、ディクテーションにぜひ取り組んでみてください。
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