英語学習において、聞き取りで苦戦する人は非常に多いです。
- リスニングが苦手
- 今から勉強し始めても遅いかな
- 何から始めたらいいのかわからない
こんな風に悩んだことはありませんか?
そんな人は「精聴と多聴の違い」をしっかりと押さえることで、今よりも効率的にリスニング力を伸ばしていくことができるようになります。
リスニングで悩んでいる人が多いのはやみくもに学習しているからです。
目的意識を持つことで、確実に聞き取り能力は向上します。
聞き取り能力が向上すれば、相手の言っていることがすんなり理解できるようになり、英会話が楽しめたり、旅行先でスムーズにやり取りができるでしょう。
- そもそも精聴とは?
- そもそも多聴とは?
- それぞれの特徴
リスニングが苦手だけど、何から始めたらいいのかわからない人には非常に参考になる内容なので、ぜひご覧ください!
社会人になってから英語学習を始めた人へ
社会人になってから英語学習を始めた人は、不安ですよね。
- 30代からでは遅いかなあ
- 独学で大丈夫かなあ
断言します。今からでも遅くありません。
何歳からでも着実に英語力を伸ばしていくことは可能です。
ただしそのためには、効率的な学習法を知っておく必要があります。
また、各学習の目的を明確にしておきましょう。
何のために取り組んでいるのかわからない状態で、英語力を伸ばすのは限界があります。
今回はリスニングで悩んでいる人に向けて、独学でも英語力は伸ばせると納得してもらえるように、精聴と多聴について解説します。
そもそも精聴とは?
精聴とは、「丁寧に聞くこと」です。
数を重ねる必要はなく、全て聞き取る勢いで丁寧にリスニングします。
重要なのは、意味取りではなく聞き取りに集中することです。
この段階では意味がわからなくてもいいので、英語を正しい音として聞き取れたかどうかに専念します。
つまり、ノイズになっている部分をなくすことが最終的な目的です。
正しい発音知識が求められるのは言うまでもありません。
そもそも多聴とは?
多聴とは「たくさん聞くこと」です。
同じ英文ばかり聞いていても再現性がないので、様々な種類の英文を聞く必要があります。
ここで注意すべきなのが、やみくもに量を重ねるべきではないということです。
正しく聞き取れた英文を反復して聞くことに意味があります。
つまり、精聴の数を重ねることが多聴なのです。
それぞれの特徴
精聴と多聴の違いを表にまとめたので、確認してみましょう。
それぞれの特徴は以下の通りです。
精聴 | 多聴 | |
目的 | 発音に関する課題発見 | 音声知覚の自動化 |
手法 | ディクテーション シャドーイング | 反復 |
こんな人におすすめ | 初心者 聞き取れない原因を探りたい人 | ある程度聞き取れる人 音声知覚を自動化させたい人 |
目的
精聴は発音に関する課題発見が目的です。
細かく英語を聞き取ることで、発音や音声変化の知識が不足していることに気付けます。
課題を見つけない限り、聞き取り能力を伸ばすことは不可能です。
多聴は音声知覚の自動化が目的です。
音声知覚とは聞こえてきた音声を正しい音として認識することです。
たくさん聞くことで、自動的に音声知覚できるようになります。
手法
精聴はディクテーション、シャドーイングが効率的な手法です。
ディクテーションは聞き取った音声を書き出すことです。シャドーイングは聞き取った音声を追いかけながら自分で発音することです。
多聴はシャドーイング、ディクテーションを反復することが効率的な手法です。
ひたすら英語を聞きまくることは有効とは言えません。
多聴とは、精聴の数を重ねることです。
こんな人におすすめ
精聴は特に初心者におすすめです。
なぜなら、聞き取れない原因を探るのに最適だからです。
丁寧に聞くことで自分の弱点が把握できます。
一方多聴はある程度聞き取れる人におすすめです。
こうした人は、音声知覚を鍛えるのがいいでしょう。
つまり、何度も反復して英文を聞くことで、自動的に音声知覚できる状態を目指すのです。
そうすれば、意味理解に脳のリソースを十分充てることができるので、さらに聞き取り能力は向上します。
まとめ:30代からでも遅くない
今回は精聴と多聴の違いを解説しました。
30代になってから英語学習を始めた人が、着実に英語力を伸ばしていくためには、「今取り組んでいる学習の目的」を正しく認識する必要があります。
聞き取り能力を伸ばすうえで、取り組むべき精聴と多聴について、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
精聴の特徴は以下の通りです。
- 目的:発音に関する課題発見
- 手法:ディクテーション、シャドーイング
- こんな人におすすめ:初心者
多聴の特徴は以下の通りです。
- 目的:音声知覚の自動化
- 手法:反復
- こんな人におすすめ:ある程度聞き取れる人
これから聞き取り能力を伸ばしていきたい人は、今回の内容を参考にして学習してみてくださいね!
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