【これでOK!】英会話上達への道 初心者にもわかりやすく全体像を解説

全体像

英語が話せるようになったらかっこいいけど、何から始めたらいいのかわからないなあと悩んでいませんか?

  • 「そもそも英語が話せるってどういう状態?」
  • 「どんな能力を伸ばせばいいのかわからない」

など疑問を抱えている人は、たくさんいるでしょう。

そんな人におすすめなのが、「英会話学習の全体像」を把握することです。

全体像が把握できないと何から始めたらいいのかわからなくて当然ですよね。

そこで今回は、これから英会話学習を始める初心者に向けて「英会話学習の全体像」を解説します。

【大前提】英会話学習を始める前に知っておくべきこと

さっそく解説したいところですが、具体的な学習を始める前に、特に英会話初心者が知っておくべきことを整理しましょう。

事前に英語の特徴を押さえておくことで、この後の学習を効率化することができますよ。

英語力の成長に必要な要素

そもそも英語力の成長に必要な要素とは何でしょうか?

「これまで英語を頑張って勉強してきたのになかなか望むような結果が得られない」と悩んでいる人はこれから解説する英語力の成長に必要な要素が欠けていたのかもしれません。

いずれか1つでも欠けてしまうと、せっかくの学習効果が激減してしまうので、注意が必要です。

着実に英語力を伸ばすには以下の3つの要素が必要です。

良質な英語学習教材

まずは何を使って学習するかが大事です。

世の中は英語学習教材で溢れかえっています。書店へ行けばあまりの書籍の多さに圧倒された人も少なくないでしょう。

選択肢が多すぎると、何を使えばよいのかわからなくなり、困った経験がある人も多いのではないでしょうか。

自分で参考書を選ぶ際は、明確な目的意識を持つことが重要です。

長らく文法には触れていなくて、イチからやり直したいのであれば、中学生用・高校生用の比較的難易度が優しいものを選択すべきです。

どんな能力を伸ばしたいのかしっかりと考えたうえで、適切な英語学習教材を選びましょう。

継続的実行力

いくら良い教材を持っていても学習を継続しなければ意味がありません。

何事もそうですが、特に語学は継続的な学習が欠かせません。
学習初期は、なかなか結果が出ない苦しい時期です。

多くの人がこの段階でやめてしまうのですが、あと少し頑張れば英語力の向上を実感できたかもしれません。

大変な道のりであることに変わりはありませんが、事前に「英語学習は長期的な視点を持って取り組むものだ」と心得ておくだけで、苦しい時期を乗り越えやすくなるはずです。

途中で諦めず、投げ出さず、地道に頑張っていきましょう。

また、英語学習を継続するには隙間時間を活用することが重要です。

最適な英語学習方法

良質な英語学習教材があり、継続的に学習しても残念ながらそれだけでは、結果は出ません。

それぞれに合った、最適な英語学習方法が必要不可欠です。

ここが最も難しいポイントです。ただやみくもに取り組んでも望ましい結果が得られないのは想像に難くないでしょう。

後ほど詳しく解説しますが、英語学習は大きく分けて、基礎知識を押さえる段階と運用力を鍛える段階に分かれます。

そして、それぞれの段階において、最適な学習方法で取り組む必要があります。また、どんな人も必ず壁にぶつかります。

「思ったように上達しない」と感じた時に、自ら考え、打開策を練らないといけません。

ここで目的と手段を混同してしまっていることに気付く人も多いです。

例えば、正しい英文を話して、スムーズな会話を実現するために英文法に取り組んでいたのに、気付けば英文法の問題を解くことだけに集中しているケースです。

文法問題を解くことは大事ですが、最終的な目的ではありません。

実際に自分が話すことをイメージしながら取り組むべきですが、いつの間にか文法書を進めることが目的化してしまっています。

このように、今自分の行っている学習は最適化されているか、常に考える必要があります。

「1人じゃ自信ない」と思うかもしれませんが、これから解説する英語の本質を知ることで、判断しやすくなります。

英語の本質

複雑に見える英語も、実は以下の3つの知識で構成されています。

単語知識

想像力, 論文, 飛行, 飛行機, 本, ファンタジー, 読む, モチベーション

1つ目の構成要素は単語です。

英単語は英語を構成する最小単位です。最小単位である単語が集まって構成されるのが英語であると理解できたら、次は単語の役割について考えてみましょう。

単語の役割は「英語に意味を与える」ことです。単語の意味が理解できなければ、インプットもアウトプットもできないのです。

どんな学習者にとっても単語学習は最も重要であり、避けて通れないのです。

文法知識

2つ目の構成要素は文法です。

文法は英文の解釈を定めるルールです。単語を適当に並べただけでは受け取る人によって意味が変わってしまうかもしれません。

そこで必要になるのが文法です。

英文法というルールに従って単語を並べることで、誰が見ても解釈がそろうようになります。最小単位である単語が文法というルールに従って並んでいるおかげで、英文は成立しています。

そのため、体系的に文法を学ぶ必要があるのです。

発音知識

3つ目の構成要素は発音です。

リスニングやスピーキングでは英文が目に見えないため、相手が話していることを理解するためには、発音知識が必要です。

それぞれの単語の発音については、発音記号によって表されます。そのため、発音記号の学習が有効でしょう。

他にも音声変化のルールも押さえておかなければなりません。

すべて知っている単語で構成されているのになぜか聞き取れなかった経験は誰しもあるのではないでしょうか。

それは複数の音が組み合わさると、音が変化したり、消滅したりするからです。

こうした発音知識はリスニングだけでなく、スピーキングにも必要です。

ステップ①:英文法、発音を完成させる

ここから具体的に、英会話学習の方法を解説します。

英会話初心者がまず取り組むべきなのは、英文法と発音です。

「まずは単語からでしょ」と思ったかもしれません。
後ほど解説しますが、単語学習に終わりはありません。学習量が無限にあるため、学習の目途がつきにくいです。

一方、英文法と発音は単語と違って学習量が少ないので、短期間で仕上げることが可能です。

英文法であれば、市販の参考書を活用して、大学入試レベルまで完成させましょう。
発音は市販の参考書やネット上の解説動画が参考になります。

両方同時に取り組んでしまうと、成長速度が遅くなり、モチベーションが下がってしまうので、1つの分野に絞って短期集中型で取り組むのがおすすめです。

この段階で英文法と発音を終わらせてしまえば、基礎知識に関しては「後は単語をやるだけ」と次やるべきことに集中できるのもメリットです。

ステップ②:英単語学習

前述のとおり、単語は継続的に学習していかなければなりません。

一口に単語といっても、定型表現、イディオム、ことわざなどを含めるとその数は膨大です。

英単語の学習量は非常に多いので、単語学習を効率化することができれば、英語学習全体の効率化につながります。

最もメリットが大きい分野だということですね。

英単語は半永久的に学び続けないといけないのですが、そういってもある程度の目安がないと取り組みにくいです。

ざっくり目安をお伝えすると、英会話初心者であれば大学受験用の単語帳を1冊完成させるのが理想的です。

どの単語帳もほとんど約2000単語収録されています。

なぜ大学受験用の単語帳が最適かというと、日常会話を含め使用頻度の高い単語が網羅されているからです。

まずは単語帳1冊を完成させて、次のステップへ進みましょう。

効率的な英単語学習については、以下の記事で解説しています。

ステップ③:英語運用力を高める

これまで、英語を構成する3つの知識について解説してきました。

しかし、これだけでは不十分です。

なぜなら英語でコミュニケーションを取るということは「知識を運用する」ということだからです。

英語の運用プロセスにはインプットとアウトプットがあり、インプットは「リーディング」、「リスニング」から成り、アウトプットは「ライティング」、「スピーキング」から成ります。

これらをバランスよく鍛えていく必要があります。

効果的に運用能力を伸ばすために必要な要素は全部で4つです。

意味取り能力

リーディングとリスニングに必要な能力です。

必要な能力:単語知識、文法知識

1.単語と文法知識の向上

単語と文法が意味取り能力を伸ばすうえで必要になるので、これらの基礎知識を押さえましょう。

前述のとおり、単語は大学受験レベルの単語帳を1冊完成し、文法は市販の文法書を活用して学習を進めましょう。

この2つの知識が身についていれば、意味取りにおいて困ることはほとんどありません。

2.精読と精聴、そして多読と多聴へ

基礎知識が身につけば、次はそれらを活用して、リーディング・リスニングの練習を行います。

ここでリーディングであれば精読、リスニングであれば精聴という用語を用いました。これらが意味することは、「1つずつ丁寧にじっくり分析する」ということです。

英会話初心者にありがちですが、ただただ大量の英文を読んだり、大量の英語を聞いたりする人がいますが、あまり効果的とはいえません。

幼児期であれば話は変わるでしょうが、おそらく多くの方は大人になってから英語を学び始めたはずです。

自分が読めない、聞けない部分を見つけ、理解できない原因を追究し、適切な解決策を見つけることで、着実に意味取り能力を伸ばしていくことができます。

単語が原因であれば、調べなおして意味を覚えておきます。文法であれば仕組みを理解して、再度覚えなおします。

やみくもに英文を浴びることは、このような分析のプロセスが欠如しているため、効果的ではありません。

ですが、たくさん英語に触れる意義を否定しているわけではありません。

たくさん英文を読むことで、たくさん英語を聞くことで、感覚レベルに落とし込むことが可能です。

ただ、この時に注意してほしいのは量を増やすということは精読・精聴の量を増やすことを意味します。

何も考えずにひたすら読みまくればいいと言っているわけではありません。

最初は量を重ねることは気にし過ぎず、単語・文法知識がしっかりと身についているか、実際の英文の中で問題なく理解できるか、丁寧に確認していきましょう。

文章構築能力

ライティングとスピーキングに必要な能力です。

必要な能力:単語知識、文法知識

1.「言いたいことや感覚」を、知っている単語知識と文法知識を組み合わせて英語で表現する

この能力はアウトプットに該当します。

スピーキングでは発音知識が必要ですが、その前段階である文章構築にいおいては不要です。

まずは頭の中に浮かんだ内容を英語で表現してみましょう。すでに学習済みの単語と文法の知識を組み合わせて、英文を作るイメージです。

実際に取り組んでみると思ったように文章が作れないと思います。この段階ではゆっくり時間をかけて構いませんし、紙に書き出してみてもいいでしょう。

最適な語彙が浮かばなければ、ネットで調べながら行いましょう。

自分の作った文章が間違っていないか不安になると思いますが、最初から完璧を目指すと息切れしやすくなります。

ですので、最初は粗削りで問題ありません。

学習が進むにつれ、「ネイティブはこんな表現をするんだなあ」と少しずつ知識が増えていき、表現の幅・精度が増していきます。くれぐれも完璧を目指し過ぎて、英語が嫌にならないように注意してください。

どんな簡単な文章でも構いません。間違っても問題ありません。

単語と文法をアウトプットしようとする姿勢そのものが大事です。

2.「言いたいことや感覚」をイメージしながら、気持ちを込めて何度も口に出して言う

文章が作成できたら、実際に口に出して言ってみましょう。

その時は、この文章を使う場面や状況を具体的にイメージして気持ちを込めることがポイントです。

学習初期は単語と文法をつなぎ合わせる機械的な作業になりますが、慣れてくると単語と気持ちがリンクしてきます。

試しに、ネイティブ同士が会話している様子を見てみてください。ポジティブな表現を使っているときはニコニコとした表情で、声のトーンも明るく話しているはずです。

反対に、ネガティブな表現を使っているときは、表情はこわばり、声のトーンも低く暗い印象のはずです。

考えてみれば当たり前のことですが、英語になると忘れてしまいがちです。

実際の会話になると機械的に文章を組み合わせていると会話の速度についていけません。

瞬時に言いたいことを英語で表現する必要があります。作成した文章と気持ちがリンクするようになれば、少しずつ会話っぽさを帯びてくるでしょう。

文章構築能力については、以下の記事で解説しています。

スピーキングについては、以下の記事で解説しています。

聞き取り能力&発音能力

リスニングとスピーキングに必要な能力です。

聞き取りと発音はお互いに密接な関係があります。

発音知識が身についていれば、意味が理解できるかは別にして聞き取れますし、理解されるのに十分な基準で発音することができます。

ここで重要なのは、「自分で発音できない音は、聞いても認識できない」ということです。

聞き取り能力を伸ばすためにとにかく英語を聞きまくる人がいますが、それだけでは不十分で、自分の口でも言ってみることが重要です。

自分の口を実際に動かして、能動的に発音能力を鍛えないと、聞き取り能力を伸ばすことはできません。

そういう意味でも聞き取りと発音は密接に関わっているといえるでしょう。

必要な能力:発音知識、単語知識、文法知識

1.発音知識を習得し、自分のスピーキングに落とし込む

発音全般の知識をまずはマスターしましょう。

発音知識とは発音記号、音のつながり、イントネーションなどを指します。

そして知識を得た後は、それで満足せずに、普段のスピーキングに取り入れましょう。
下の動きや息の使い方は自分で口を動かさないと決して身に付きません。

発音知識は他の要素に比べて量が限定的なので、学習初期に短期集中で終わらせてしまうのがいいでしょう。

2.精聴により自分が聞き取れない部分の識別、原因分析、解決を行う

次に、聞き取り能力を高めていきます。

精聴とは「聞き取れない部分があれば、その原因を追究し、それが発音知識によるものであれば、該当知識を復習し、再度聞き直す」という一連のプロセスを意味します。

お気づきの通り、聞き取れない原因を探る際に発音知識が必要になります。

もし仮に発音知識がなければ、論理的な解答を導けず、何となくの感覚で進めることになり、精聴の効果は限定的になってしまいます。

必ず発音知識を一通り押さえたうえでこのステップに進むようにしましょう。

3.精聴によって得た新しい知識を自分のスピーキングに落とし込む

仕上げとして、精聴を行い得た知識をスピーキングに取り入れます。

運用力を伸ばすためには意識的な反復が何よりも重要です。

覚えただけで終わらせずに、英語を話すときに積極的に意識するようにしましょう。

聞き取れなかった音は自分でも正しく発音できていない可能性が高いです。

「自分で発音できない音は、聞いても認識できない」からです。

精聴で得た知識をスピーキングに活かして、改善につなげることが重要です。

聞き取り能力を伸ばすディクテーションについては、以下の記事で解説しています。

聞き取り能力を伸ばすシャドーイングについては、以下の記事で解説しています。

ステップ④スピーキング学習を軸に学習を進める

ステップ①からステップ③まで進め、ある程度4つの英語運用力を伸ばすことができれば、それ以降の学習で意識してほしいのはスピーキングを学習の軸にすることです。

スピーキングは「発音知識が必要、アウトプット学習、瞬発力が必要」という特徴があり、4技能の中で、最も多くのスキルを必要とします。

つまり、スピーキングを軸とすることで、発音、アウトプット、瞬発力の3つを同時に伸ばすことができ、残りの3技能に良い影響を与えることが期待できます。

とはいえ、話し相手なんていないという人がほとんどでしょう。

そんな人におすすめなのが英語コーチングサービスです。

英語コーチングサービスでは、インプットとアウトプットをバランスよく組み合わせて、効率的に英語学習を進めることができます。

特に、独学では難しいアウトプットの機会が設けられているのは嬉しいですよね。

おすすめの英語コーチングサービスについては、以下の記事で解説しています。

まとめ:全体像が把握できたら、まずは英文法・発音から始めてみよう

今回は、これから英会話学習を始める初心者に向けて、「英語学習の全体像」をざっくり解説しました。

正しい手順で学習を進めれば、確実に英会話は上達します。たとえ何歳からでも、英語は話せるようになります。

英語力が向上すれば、海外出張のチャンスを手にしたり、海外旅行で堂々とやり取りしたりすることも夢ではありません。

全体像を押さえた上で、英会話上達に向けて、さっそく英文法・発音の練習からはじめていきましょう。

学習中に行き詰まることがあれば、この記事を参考に、重要な点を振り返りながら進めていきましょう!

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