大人が英語をペラペラに話せるようになるまで何年かかる?目安と最短ルート

勉強のコツ

「英語を話せるようになりたいけど、どれくらい勉強すればペラペラになれるんだろう?」そんな疑問を持っていませんか?

英語を学び始めたばかりの人にとって、ゴールまでの道のりが見えないとモチベーションを維持するのが難しいですよね。でも、「ペラペラ」の定義は人によって違いますし、学習方法や環境によって必要な期間は変わります。

この記事では、「英語がペラペラ」とは具体的にどのレベルなのか、どのくらいの期間が必要なのか、そして最短で上達するための学習法について解説します。

「英語がペラペラ」とはどのレベル?

まずは「英語がペラペラ」とはどのレベルを指すのか定義することが重要です。

ペラペラとはネイティブレベルでしょうか?それとも日常会話がスムーズにできるレベルでしょうか?
目的によって「必要な英語力」は異なります。

旅行英会話、仕事、日常会話など英語を習得する目的は様々です。

目安となる英語力の基準として「TOEIC・英検など」の資格試験のスコアを活用する方法もありますが、今回はCEFRを参考にペラペラのレベルを定義してみましょう。

CEFRとは「Common European Framework Reference for Language」の略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれる国際的な語学力評価基準です。英語を含む多言語の習熟度を統一基準で評価する枠組みとして広く活用されています。

英語習得にかかる時間の目安

① 一般的な学習時間の目安(CEFRレベル別)

一般的な学習時間の目安をCEFRレベル別にまとめたのが以下の表です。
A1からC2にいくにつれ、レベルが上がります。

レベルできること必要な学習時間(目安)
A1(初級)簡単な挨拶や自己紹介ができる75~200時間
A2(基礎)簡単な日常会話ができる180~350時間
B1(中級)仕事や旅行で困らないレベル350~600時間
B2(中上級)複雑な会話がスムーズにできる600~1,000時間
C1(上級)ほぼネイティブレベル1,000~2,000時間
C2(最上級)ネイティブ並み2,000時間~

一般的に「ペラペラ」とされる基準である「複雑な会話がスムーズにできる」レベルがB2です。
つまり、B2レベルに到達すれば英語がペラペラになれるということです。

今回は「ペラペラ」を「B2レベル」と定義します。

ちなみに、アメリカのFSI(Foreign Service Institute)の研究によると、英語を母国語としない人が英語を流暢に話せるようになるには、約2,200時間の学習が必要とされています。

CEFRレベルに換算すると最上級のC2に相当します。
C2がネイティブ並みであることを踏まえると、一般的な基準で「ペラペラ」になりたければ、B2レベルを、ネイティブ並みに「ペラペラ」になりたければ、C2を目指せばいいということになります。

ただし、B2とC2の間には約1000時間の学習時間の差があることは認識すべきです。
このことからもほとんどの人はB2を目指すだけで十分でしょう。

「ペラペラ」=B2レベル以上が目安(スムーズに会話ができる)

② 1日の学習時間ごとにかかる期間の目安(B2レベル到達を目標)

「ペラペラ」=B2レベル以上と定義したうえで、B2レベル到達までの期間をまとめたのが以下の表です。

1日の学習時間B2レベル(約800時間)到達までの期間
30分約4年半(約1,600日)
1時間約2年2カ月(約800日)
2時間約1年1カ月(約400日)
3時間約9カ月(約270日)
4時間約6カ月半(約200日)
5時間約5カ月(約160日)

1日の学習時間が1時間だとB2レベル到達までの期間は約2年2カ月です。
1日の学習時間が2時間だとB2レベル到達までの期間は約1年1カ月です。

1つの目安として、1日1時間以上なら2年以内にB2レベルに到達することを覚えておいてください。
必ずしもいち早くペラペラになることが良いわけではありませんが、ほとんどの学習者は数年で結果が出ないと英語学習をやめてしまいます。

1年間から2年間が多くの学習者にとって限界だと思います。
1年~2年でB2レベルに到達するには1日の学習時間は1時間~2時間必要です。

毎日1時間学習することが難しい人は休日にまとまった学習時間を取ることで、1~2年でB2レベルに到達することも可能です。

1日の学習時間が1時間~2時間なら1~2年でペラペラに!

できるだけ早く英語を話せるようになる学習法

① インプットとアウトプットのバランスを取る

インプットとはリスニングとリーディングのことです。
アウトプットとはスピーキングとライティングのことです。

学習初期はインプット中心に学習を組み立てます。
英語のシャワーを浴びて正しい英語表現を蓄積していきます。

学習が進めば徐々にアウトプットの比重を増やしていきます。
スピーキングとライティングに取り組み、とにかく話す・書く習慣をつけます。

重要なのは時期に応じてインプットとアウトプットのバランスを調整することです。

② 短期間で上達するための環境作り

1年~2年でペラペラになるには適切な環境づくりが欠かせません。

毎日最低30分は英語を話す時間を確保しましょう。
オンライン英会話・英語カフェなどを活用すれば英語を話す機会を増やせます。

インプットではネイティブの表現をそのまま真似することを意識しましょう。
シャドーイングや音読でネイティブの真似をして正しい発音、正しい表現を習得しましょう。

自然と英語学習の時間を増やす方法として日常生活に英語を取り入れることが有効です。
英語で独り言を言ったり、スマホを英語設定にすると英語で思考する習慣をつけることができますよ。

③ 「正しく」話そうとしすぎない

できるだけ早く英語を話せるようにするには、正しく話そうとし過ぎないことが重要です。
文法のミスを気にしすぎると、話すのが遅くなります。

ミスを恐れ過ぎず、ミスしながら学ぶ意識を持ちましょう。

シンプルな表現でも「伝わる英語」を意識して話すことが重要です。

こんな人は上達が遅くなる!NG学習法

以下の特徴に当てはまってしまうと、学習効果が低下してしまう恐れがあります。

① インプットばかりでアウトプットが少ない

  • ひたすらリスニングをしている
  • 単語帳で暗記して終わり

このような人はアウトプットが不足している可能性が高いです。
「聞くだけ・読むだけ」では話せるようになりません。話す練習が必須です。

アウトプットが少なくならないように注意しましょう。

② 1週間に1回だけ勉強する

仕事で忙しいと平日に英語学習の時間を確保するのは大変です。
ですが毎日少しずつでも英語に触れる方が効果的です。

少しずつ勉強を重ね、英語学習を習慣化するのが理想的です。

③ 完璧を求めすぎる

完璧主義になるとスピーキングのハードルが上がってしまいます。
スピーキングでは間違いを恐れず、実際に英語を使うことが大事です。

まとめ:「ペラペラ」になるには最短1年~2年!毎日の学習がカギ

「ペラペラ」の基準は人それぞれだが、B2レベルが目安
1日1時間なら約2年、1日2時間なら1年でスムーズな会話が可能
アウトプットを増やし、日常に英語を取り入れることが重要

「どれくらい勉強すればペラペラになれるの?」と迷っている人は、まずは1日1時間から始めて、徐々に学習時間を増やしていきましょう!

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