「この英語、本当に合ってるかな……」
英文メールを送るたびに、そんな不安が頭をよぎっていませんか?
外資系や海外拠点と連携するグローバル企業で働いていると、英語でメールを書く機会は避けられません。でも、いざキーボードに向かうと手が止まる。日本語では10分で書ける内容を、英語だと30分以上かかってしまう。そんな経験をしている方は、決して少なくありません。
「英語は読めるけど書けない」「文法は合ってると思うけど、なんか不自然な気がする」「返信が来るのが怖い」——この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
英語ライティングが伸び悩む原因は、実は3つのパターンに絞られます。今日はそれをチェックリスト形式でご紹介します。自分がどれに当てはまるかを確認するだけで、次にすべきことが明確になりますよ。
英語ライティングが上達しない本当の理由
まず最初に知っておいてほしいことがあります。
英語のライティングが苦手な社会人の多くは、「勉強が足りないから書けない」と思っています。でも実際には、問題は「何をインプットしていないか」ではなく「どんな練習をしていないか」にあることがほとんどです。
英語は言語です。言語は使わないと身につきません。読む・聞くのインプット練習だけをいくら積み重ねても、書く・話すというアウトプットの力は別物として存在しています。
では、なぜ書けないのか。以下の3つのチェックポイントで、あなたのライティングの「詰まりポイント」を見つけていきましょう。
【チェック①】表現のストックが不足している
以下の項目に、いくつ当てはまりますか?
- メールを書くたびにGoogle翻訳やDeepLに頼っている
- 「これは英語でなんて言うんだっけ?」と頻繁に手が止まる
- 同じ表現(”I think…” や “Please…”)を毎回使いがち
- ビジネスシーンで使う定型文がパッと出てこない
2つ以上当てはまったなら、あなたの「英語表現のライブラリ」が不足している可能性があります。
なぜ起きるのか
英語ライティングでは「知っている表現」しか使えません。日本語と違って、何となく雰囲気で書くことができないのです。「依頼する」「確認する」「お礼を言う」——これらを英語でどう表現するか、パターンとして頭に入っていないと、毎回ゼロから考えることになります。
特にビジネスメールには、ある程度決まった「型」があります。”I hope this email finds you well.” のような書き出しや “Please find the attached document.” のような表現は、知っているか知っていないかで書くスピードが大きく変わります。
改善のヒント
まず始めてほしいのが、「英語表現ノート」を作ることです。仕事で使ったメールや、海外の同僚から届いたメールの中で「この表現、使えそう」と思ったものをメモしておきましょう。
週に10個でいいです。3ヶ月で約130個の表現が手に入ります。それだけあれば、日常的なビジネスメールの9割はカバーできます。
【チェック②】英文の「構造(型)」を知らない
以下のどれかに心当たりがありますか?
- 書いた英文が長くなりすぎて、自分でもよくわからなくなる
- 言いたいことは頭にあるのに、英語にすると意味がぼやける
- 相手に「What do you mean?」と聞き返されたことがある
- 日本語で考えてから英語に訳そうとして詰まる
こちらも2つ以上当てはまるなら、英語独特の「文章の組み立て方」が身についていないのかもしれません。
日本語と英語の「考え方」の違い
日本語は「結論を最後に述べる」文化があります。「〜という理由で、〜な状況があって、〜と思うのですが、つまり……はどうでしょうか?」という流れです。
一方、英語は「結論を最初に述べる」が基本です。”I would like to request an extension of the deadline.” と書いてから、理由を述べます。
この違いを知らずに、日本語の思考順序のまま英語を書こうとすると、長くて読みにくい文章になってしまいます。
今すぐ使える「PREP法」
ビジネス英語ライティングでは「PREP法」が非常に有効です。
- P(Point):結論・要点を最初に
- R(Reason):理由を述べる
- E(Example):具体例を添える
- P(Point):もう一度結論で締める
例えば、納期延長をお願いするメールなら:
“I would like to request an extension of the project deadline by one week. (P)
Due to an unexpected technical issue, we were unable to complete the testing phase as planned. (R)
Specifically, a server error occurred on April 8th, delaying our progress by three days. (E)
Therefore, I kindly ask for your understanding and approval for this extension. (P)”
この構造を頭に入れておくだけで、英文メールの「書けない」がかなり解消されます。
【チェック③】アウトプット量が圧倒的に不足している
最後のチェックです。
- 英語の読書や聴き取りはしているが、書く練習はほとんどしていない
- 英文メール以外で英語を書く機会がない
- 書いた英文を誰かに添削してもらったことがほとんどない
- 「書く」より「読む」「聴く」の方が圧倒的に時間が長い
当てはまるものが多い方、実はこれが最もよくある原因です。英語ライティングは「書いた量」に比例して上達する——これは間違いのない事実です。
なぜアウトプット練習をしないのか
読んだり聴いたりするインプット練習は、受け身でできます。「英語の勉強をしている感」もあります。でもライティングは、ゼロから何かを生み出す必要があるため、心理的なハードルが高い。
「どうせ変な英語になる」「間違いが恥ずかしい」「時間がもったいない」——そう思って後回しにしてしまいがちです。
でも、料理と同じで、レシピを読んでいるだけでは料理は上手くなりません。失敗しながら実際に作ることで、はじめて腕が上がります。英語ライティングも全く同じです。
1日5文から始める「英作文習慣」
「毎日英語でライティング練習をする」と聞くと、ハードルが高く感じるかもしれません。でも、1日5文でいいのです。
今日あった出来事、気になったニュース、明日の仕事の予定——何でもいい。日本語で考えていることを英語で書き出す練習を5文だけ。それだけでも、3ヶ月続ければ約450文の英文アウトプット経験になります。
さらに最近では、AIに添削してもらう方法も非常に有効です。ChatGPTに「この英文を自然なビジネス英語に直してください」と入力するだけで、瞬時に改善案を出してくれます。フィードバックのコストが限りなくゼロに近くなった今、練習しない理由はありません。
今日からできる3つの具体的アクション
チェックリストを振り返りながら、今日から実践できることをまとめます。
アクション①:英語表現ノートを始める(所要時間:5分)
スマホのメモアプリでOKです。今日届いたメールや読んだ英語記事の中から、「使えそう」と思った表現を1つだけ書き留めてみてください。継続のコツは「1つだけ」にすること。毎日1つでも、1年後には365個の表現が手に入ります。
アクション②:PREP法で短いメールを1本書いてみる(所要時間:10分)
実際に送るメールでも、練習用の架空のメールでも構いません。PREP法(結論→理由→例→結論)を意識して、5〜7文程度の英文メールを書いてみましょう。書いた後にAIで添削してもらうと、改善ポイントが明確になります。
アクション③:「英語で独り言」を今日の昼休みに試す(所要時間:3分)
スピーキングとライティングは連動しています。英語で声に出して考える習慣を作ると、英文を「口で作る」スピードが上がり、それが書くスピードにも直結します。「今日のランチは〜だった」「明日の会議で話すことは〜」を英語で呟くだけで十分です。
まとめ
英語ライティングが伸び悩む原因は、才能や語学センスではありません。
- チェック①:表現のストック不足 → 英語表現ノートで積み上げる
- チェック②:英文の構造を知らない → PREP法を使う
- チェック③:アウトプット量が少ない → 1日5文から始める
どれか1つでも「あ、これ私だ」と思ったなら、今日から小さな一歩を踏み出してみてください。
英語ライティングは、正しい方向で練習を積み重ねれば、必ず上達します。大切なのは「完璧な英語」を目指すことではなく、「伝わる英語」を積み重ねることです。
焦らず、でも着実に。あなたの英語ライティング力は、きっと変わっていきます。
ビジネスシーンで実際に使える英語力をもっと伸ばしたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。英語学習を継続するためのヒントや、忙しい社会人向けの学習法を詳しくご紹介しています。




コメント