「また今日も一言も話せなかった…」そのモヤモヤ、よくわかります
会議室に入るたびに、胃がキュッとする感覚。外国人の同僚たちが次々と意見を出し合う中、手元のメモを握りしめながら、タイミングをうかがっては「今じゃない」と諦めてしまう。
会議が終わったあと、エレベーターの中でひとり「本当は言いたいことがあったのに」と悔しくなる。
そんな経験、あなただけではありません。
日本人の多くは英語の読み書きは得意でも、リアルタイムの会議でとっさに英語を話すことに強い苦手意識を持っています。でも、その原因のほとんどは「英語力の不足」ではなく、「使い慣れたフレーズがない」と「準備の仕方を知らない」だけなのです。
この記事では、英語会議で発言できなかったAさんが、たった2週間で積極的に発言できるようになった実例をもとに、今日から使えるフレーズと準備法を7つのステップでお伝えします。
なぜ英語会議で「話せない」が起きるのか
まずは「話せない」の本質を整理しておきましょう。英語会議で発言できない理由は、大きく3つに分かれます。
①「何を言うか」よりも「どう言うか」に頭が向いてしまう
意見そのものはある。でも「この英語で合っているか」「文法が間違っていないか」を考えているうちに、話題が次に移ってしまう。これが最も多いパターンです。
②「割り込む」タイミングがわからない
日本語の会議なら自然に感じ取れる「ここで発言していい」という空気が、英語会議だとつかみにくい。結果として、ずっと聞き役になってしまいます。
③「定番フレーズ」を知らない
英語ネイティブの人たちは、意見を言うとき・質問するとき・同意するときに、決まったフレーズのパターンを使っています。このストックがないと、毎回ゼロから英文を組み立てなければならず、圧倒的に時間がかかります。
つまり「英語の会議が苦手」というより、「会議専用の英語」を練習していないだけなのです。
ビフォー:Aさんの場合(入社3年目、国際営業部)
Aさんは国際営業部に異動になった32歳。TOEICは720点で、メールは問題なく書けます。しかし毎週の英語ミーティングでは一度も発言できず、「あなたの意見はどうですか?」と指名されると頭が真っ白になっていました。
「英語が喋れないと思われたくなくて、喋れなくなる」という悪循環に陥っていたAさんが変わったのは、会議専用の「フレーズ帳」を作ってからです。
アフター:2週間後、Aさんに起きた変化
週3回の英語会議で、少なくとも1回は自分から発言できるようになりました。最初は短い同意のひと言から始めて、徐々に質問→意見へとステップアップ。上司から「最近、会議での発言が増えたね」と言われた時が一番嬉しかったと言います。
Aさんがやったことはシンプルです。次の7つのステップを試しただけでした。
今日から使える!英語会議のフレーズ7ステップ
ステップ1:まず「同意」から始める
最初の一歩は「意見を言う」ことではなく、「同意する」ことです。相手の発言に同意するだけでも、「会話に参加している」という実績になります。
- That’s a great point. (それは素晴らしい指摘ですね)
- I agree with that. (同意します)
- Exactly. / Absolutely. (まさにその通りです)
この3つを覚えるだけで、会議中に何度でも使えます。
ステップ2:確認・質問フレーズで「聞く側」から「参加する側」へ
意見がなくても、確認や質問はできます。むしろ「理解しようとしている姿勢」は、どの文化でも評価されます。
- Could you say that again, please? (もう一度言っていただけますか?)
- What do you mean by ___? (___とはどういう意味ですか?)
- So you’re saying that ___? (つまり___ということですか?)
「わからない」と言えることは、弱さではなく誠実さです。むしろ質問することで、会議の理解度が上がり、次の発言につながります。
ステップ3:発言の「入口フレーズ」を準備する
割り込むタイミングがわからない問題は、「入口フレーズ」を使うことで解決できます。これは「これから話します」というシグナルを送る表現です。
- Can I add something here? (ここで少し付け加えてもいいですか?)
- I’d like to share my thoughts on this. (この点について意見を言わせてください)
- If I may — (よろしければ——)
このひと言があるだけで、周囲は「あなたが話そうとしている」と気づいてくれます。
ステップ4:意見を言うときは「型」を使う
意見を言う時は、以下の型に当てはめるだけで、論理的に聞こえます。
【I think / I feel / In my opinion + 意見 + because + 理由】
- I think we should prioritize the Asia market, because the growth rate is higher there.
- In my opinion, this approach might be risky because we haven’t tested it yet.
難しい単語は一切必要ありません。シンプルな単語で「型」通りに話せば、内容が伝わります。
ステップ5:提案するときのフレーズ
アイデアを出す場面で使えるフレーズです。
- What if we ___? (〜するのはどうでしょう?)
- How about trying ___? (〜を試すのはどうですか?)
- One idea could be to ___. (一つのアイデアとして、〜があります)
「What if we〜?」は特に使いやすく、続く動詞の原形を言うだけで提案になります。
ステップ6:時間を稼ぐフレーズで「沈黙」を制する
英語で話す時、頭の中で考える時間が必要です。そんな時に使えるのが「間つなぎ」フレーズです。
- That’s a good question. Let me think… (良い質問ですね。少し考えます)
- Well, to be honest… (正直に言うと…)
- Let me put it this way… (こう言えばいいでしょうか…)
沈黙は「考えている証拠」です。焦って間違った英語を話すより、このフレーズでワンクッション置く方が、よほど印象がいいです。
ステップ7:会議前の「3分準備」を習慣にする
フレーズを知っているだけでは、とっさに出てきません。会議前の3分で、以下を準備しましょう。
①アジェンダを見て「自分が発言できそうなポイント」を1つ決める
②そのポイントに関する「1文の英語意見」を準備する
③使う予定のフレーズを頭の中で1回なぞる
たった3分で「何も準備しなかった時」とは別人のように発言しやすくなります。
実践!「フレーズ帳」の作り方
Aさんが実際にやっていたのは、A4の紙1枚に7つのフレーズを書いて会議に持ち込むことです。スマホのメモでも構いません。慣れてくると、自然に口から出るようになります。
最初の1週間は「同意するだけ」でいい。
次の1週間は「質問を1つする」を目標にする。
その次は「意見を1つ言う」。
このように段階的に目標を上げていくことで、プレッシャーなく発言量を増やせます。
よくある不安へのQ&A
Q. 文法ミスをしたら恥ずかしいですか?
A. ネイティブスピーカーも文法ミスをします。伝わることの方が大切です。むしろ「話そうとしている」姿勢を評価されます。
Q. 発音に自信がないのですが…
A. ゆっくり、はっきり話すだけで十分伝わります。発音より「明確さ」が重要です。
Q. 話している途中で止まってしまったら?
A. “Let me rephrase that.” (言い直させてください)と言って、よりシンプルな言葉で言い直せばOKです。
まとめ:会議の英語は「勉強」より「練習」
英語会議で話せないのは、英語力の問題ではなく、「会議専用のフレーズと準備」を知らないだけです。
まず今日から、この3つだけ覚えてください。
- That’s a great point.(同意)
- Can I add something here?(発言の入口)
- I think ___ because ___.(意見の型)
一言話せた日が、あなたの英語会議人生の転換点になります。
英語会議に向けたスピーキング練習を積みたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 一人でできる英語スピーキング練習5選
英語を話すことへの心理的な壁を感じている方はこちら。
→ 英語が話せない心理的原因5つとメンタルブロック解消法



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